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子育てを科学する。こどものこころとからだの発達にアテンド(寄り添う)する。

更新日:2021年4月7日

昨日で、子どもの発達についての三つの講座も無事に終了しました。

少人数でじっくりと、こどもについての理解、発達障害についての正しい知識を得ること、また思春期の脳の機能と行動、支援の手助けになる援助方法についてもワークとディスカッションで、初学者の方にも分かりやすく、そして自分事として考えていただく時間になりました。

子育てに関する言説は無数にあります。

ネットを開けば、ありとあらゆる立場の方の情報が流布しています。

「そもそも個性とはなにか」から丁寧にひも解くこの講座は、こどもの見方の引き出しがぐーんと増え、それによって養育者からの適切な声かけや関わりの方法を、個性をもった一人の人間への優しいまなざしを土台に考えていきます。


誰もが悩んでいる。誰もが、答えをもとめて、苦しんでいる。

子どもと暮らす時間は奇跡のような「あたりまえ」ではない経験なのに、「当たりまえの罠」の中で、右往左往しています。

わたしも含めて。


では、何ができるか、では、どう理解するのか、では、どうやるのか。

そんな視点が広がった講座でした。

受講されている方の、息遣いまで聞こえてくるようなオンラインでの講座。


シェアやワークからも、多くを学びました。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

許可をいただいた方のご感想をシェアします。全て、掲載できず申し訳ありません。


第一講座のご感想

「日頃、子どもたちと関わる中で、私自身もスキル不足を感じることがある。 子どもはこれから様々な経験をしながらスキルを身につけるのだから、正しい知識と理解で丁寧に関わりながら、子ども自身が快の気持ちと自己肯定感を持って欲しいと思った。」

「短時間でコンパクトながら、細やかな内容で充実していました。用語を理解していくことが、自分自身と相談者双方の安心につながることがわかりました。ワークも多くて「自分ごと」として学んでいけるのも良いと思いました。」

「先生の深い知識と経験を織り混ぜながらの講座だったので、深く発達の仕組みが学べました。 学びながら、自分を理解する手掛かりにもなりました。ありがとうございました。」

「発達を漠然と捉えるのではなく、個性の違いを感覚、認知、行動にわけてそれぞれを吟味してからどこに特徴があるのかを見ていく事がわかった。また、脳の構造や働きが、感覚、認知、行動の基になっている事を学んだ。」

「みんな違う、ということは頭ではわかっているものの、中々、それを浸透させるのは難しいなと思っていました。今回色々なこせいがあることも知り、それを受け入れる、合わせる、ということが必要なんだと思いました。」



第2講座のご感想

「思春期を脳から考察する学びは初めてだったので、興味を持ちました。仕組みを理解する大切さを学びました。 自分の子育てと自分の育てられ方を振り返りました。娘が8才ですが、これまで私自身も娘にもたくさんの困難があり、適切な関わりをできなかった時もありました。その経験があるから、この講座に出会い、また娘と向き合える力をもらえたと思っています。」 「子どもの頃の何がどのように、思春期に影響するのを分解して、理解する事がわかった。また、脳からの観点から、思春期がどのような状態であるかが、理解できました。」 「思春期までに必要な関わりが、理解できました。思春期の脳の特徴が、理解でき問題への対応方法がわかりました。 とてもわかりやすく聞きやすかったです。自分の子どもの事を考えながら聞いていると、なるほどそうゆうことかと納得でき、こうしてみよう、と思うことがたくさんあって、とても勉強になりました。」 「保護因子になること、自閉症の子どもたちは傷付いているから、ネガティブなことはできるだけ避けていく、愛着の形成の中で情動の自律調整の発達のためには子どもが助けを求めた時に共感的に受け止めること、思春期の脳の発達の状態」


第3講座のご感想


「1.2.3と受講して最後のこうどう、では、わかりやすく、親として、支援者として、どのように支援ができるかなどを知ることができ、とても参考になりました。」

「項目ごとにわかりやすい分類と解説で、初心者ながら全体像を見渡すことができました。保護者や養育者向けの入門編とのことでしたが充実した内容で、初めて触れる専門用語など自分自身でさらに学んでいきたいと思います。その際の手引きになるような、関連書籍や資料のご紹介があると良いなと思いました。」

「行動には、意味がある。なぜその行動をするのかがわかれば、頭ごなしに叱らなくなるなと思いました。 行動を分析する事で、どこでつまづいたかがわかり、どんな支援が具体的に必要かが明らかになるとわかった。それに伴って、褒めていくポイントも具体的に明らかになるので、親子共にハッピーになると思った。」



そして今日は、朝から晩まで認知行動療法、応用行動分析、スキーマ療法、アクセプタンスコミットメントセラピー、行動活性化療法を一気に学びます。ビバ、オンラインの時代。恩恵に浴しています。


プラスして、新生児行動観察のフォローアップ研修で助産師の仲間とディスカッション。早産のお子さんへのアセスメントや、他職種チームでこどもに関わる工夫や努力を聞き、どの現場も同じだなあと思います。

胸に響いたのは、「隙間があるよりも、オーバーラップした支援の方が親にとっても子にとってもよい」という現場の猛者のような方の声。一人のできることには限りがあり、目の前に現れる多様性をもった大切な方も限りがありません。

緩やかにつながりあうネットワークの、小さくても温かい編み目の一つでありたい。

そんな関係性から生まれる可能性を現実にするためにも、地道に、丁寧に、喜びとともに歩みます。





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