光と闇から光と色へ

4連休はとある心理療法のオンライン研修。

朝から晩まで、理論と技法とロールプレイを。これまでにも何度となくこの技法を学び、行ってきたロールプレイですが、新型コロナの自粛期間ということもあり、「語る」ことでのカタルシスをしみじみと実感しました。

親身に、真剣に聞いてもらえるって本当に大切。


お休み最終日の今日は子どもたちと伊丹の美術館で開催中の熊谷守一の「わたしはわたし展」へ。

対象物を究極まで掘り下げ、描き続け、単純だけれど考え抜かれた構図と色彩で表現している晩年の「モリカズ様式」の作品が大好きです。

何年か前、熊谷守一の故郷の岐阜の付知を訪れ、できたばかりの熊谷守一美術館で出迎えてくれた「猫」も、今回の展示の中にありました。

このときの「猫」のしおりを、こどもたちのお土産にしたら、こどもたちも熊谷守一の大ファンになり、今回の展覧会を心待ちにしていたのでした。

97歳まで生きた熊谷守一は、「無理をしない」「わたしはわたし」を貫き、仙人と称されることもしばしば。

でもその人生は、順風満帆とは言い難く、東京芸大を首席で卒業しても貧しく、子を何人も亡くし、失意の中で描いた作品は、慟哭が聞こえてくるようでした。

初期の作品は、「光と闇」を描いたものが多く、薄暗い部屋の中にあるランプから漏れ出るわずかな光の粒子をとらえた作品には絶望の中で光(希望)を見出そうとしていたのでしょう。

初期の作品からずっと見ていくと、晩年の「モリカズ様式」の単純な形態と輪郭線、迷いのない色の作品が生まれたのは、80歳近くになってからでした。

自分とは何か、自分らしさとは、ありのまま、とは、と試行錯誤を繰り返し、問い続けて、ようやくたどり着いた境地だったのです。

同じ構図の絵を何枚も何枚も描き、写し、配置を考え、光の当て方もかえ、時間をかえ、天候を変え、同じテーマを描き続ける努力のひとでした。

今月いっぱい開催です。お近くの方はぜひ。感染対策もきっちりされています。

岐阜のつけち美術館は、巨大猫が出迎えてくれますよ。

今回も猫ちゃんグッズを色々買い込んできました^ - ^大満足。





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