身体に響く妙なる調べ
- はやしひろこ
- 2023年12月23日
- 読了時間: 2分
五感を制限された世界へしばし、潜り込んでいました。
夢うつつの世界から目が覚めると
明るい光と圧倒的な太陽の暖かさ。
冬至。
時間だけはたっぷりあるので、
哲学者たちとの学びの場で出されている
禅の公案を何時間もかけて考えています。
わたしが花を見る
花がわたしを見る
わたしは花である
皮膚に触れることで心に触れるとは。
まなざしが、こころと身体に触れているとは。
発信体としての身体
受容体としての身体
互いの関係性の中に立ち現れる現実としての身体とは。
デカルトはいう
「我思う、故に我あり」
フランクルはいう
「我(神を)愛す、故に(神)あり」
愛は存在をどのように開示するのか。
明日はクリスマスイブ。
英語とハーブの師ベニシアはイギリス出身で、毎年クリスマスシーズンは特製のシュトーレンを用意してくださいました。
何ヶ月も前から、丁寧に仕込んで作るぎっしりとナッツとフルーツがつまっている贅沢なケーキ。
甘くて、一切れがずっしり重い。
ヨーロッパの冬には明るく晴れ渡る日はほとんどなく、陰鬱な冬の空に心が凍ること。
森の中で、森の人たちは凍る身体と心を温めてる必要があったと。
冬至やクリスマスは、太陽のエネルギーと光を恋焦がれる人々の祝福の特別なお祭りなんだと。
甘いシュトーレンと、薄いカップに注がれたダージリンティ、シューシューと音を立てる石油ストーブの暖かさに包まれる感覚が蘇ります。
妙なる調べを聞こう。
生々しい身体に耳を傾けよう。
世界が平和であることを全力で願って。
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