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執筆者の写真はやしひろこ

香りのないアロマセラピー研究

尊敬するアロマセラピスト・ナースの

Aさんの元でアロマセラピーを担当している

クリニックでは

今、某学会に向けた研究が

行われています。



今回の研究は

まだまだ少ないアロマセラピーのEBMの構築にも

大きな影響を与えると思われる

とても興味深いデザインです。


まだ、データを取り終わっていないので

詳しいテーマなどは書けませんが、

香りのないアロマトリートメントと

(果たして、香りがなくても

アロマトリートメントになるのかどうか、

わかりませんが)

通常の精油を用いる香りのあるトリートメントとの

心身への影響の違いって

アロマセラピーに関係ある人なら

誰もがいだく素朴な疑問です。



香りのないトリートメントは

クライアントの満足度を低くしてしまうことや

セラピストが疲労を感じること、

などは予想通りだったのですが、

思いがけない発見がありました。


それは香りがないと、

聴覚が敏感になるということです。

周りの雑音や音楽などが

とても気になり、

あの心とからだが溶け合い、

温かな手のぬくもりにすべてをゆだね、

緊張をすべてときほぐす至福を

感じるまでに時間がかかるようです。


そして、先日、わたしも

香りなしでのトリートメントを試験的に

受けてみました。


大好きな先輩の施術の手技は申し分なく、

優しいタッチで丁寧にオイルを塗布し、

波のようなリズムでトリートメントを

してもらっているにもかかわらず、

なんとなく、物足りなさを感じます。


最初から香りのないトリートメントだけを

受けていれば、

十分に満足できるのかもしれませんが、

今このときの心身の状態にもっとも適した

大好きな香りの精油を用い、

五感を満足させてくれる

至福のトリートメントをからだが知っているから

でしょうか。

確かに、周りの音や音楽や

セラピストの息遣いまでが聞こえてくるのです。

といいつつも、途中からすっかりと

意識をなくして眠っていたのですが・・・。



香りが心身へ及ぼす効果について

様々な研究が世界で行われています。

五感の中でも、

嗅覚は快不快や興奮、鎮静、喜怒哀楽という

感情を作り出す大脳辺縁系にダイレクトに

影響を与えます。


アロマセラピーは精油の香りを使って

心理的効果を即効的に与え、

また薬理成分の作用とタッチの効果を

最大限に引き出し、

ひとりひとりのからだや心の治癒力を

高めていくことを目的にしています。


当たり前のように

毎日香りのなかで

仕事をしているアロマセラピストは

香りの力を一番肌で感じている

存在なのかもしれませんね。


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