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精油の体内動態

アロマセラピストとして、女性として、語り手として、実践者として、ホリスティック医学協会の仲間として、何より人生の先輩として大尊敬している久保田泉先生にお願いをして、今日はアロマセラピーのマンツーマン講座を開講していただきました。テーマは精油の体内動態について。

私自身もアロマセラピストとして約20年近く学び、臨床で実践する毎日ですが、アロマセラピーの多層的な魅力の一つは、目に見えない「植物の香り」による嗅覚を介する身体的心理的な効果と、化学成分の混合物である物質としての精油の薬理的な作用機序の相乗効果。

そして多様な存在である私たちの身体と意識へアロマセラピーが安全に働きかけることを支えるのは、「用法用量」と知識、だと考えています。

今日は、薬剤師として長年製薬会社で薬の研究や開発に取り組んでこられた泉先生の、知識とご経験とアロマセラピー愛がギュギューと詰まったご講義でした。なんという贅沢!

急遽、お誘いしたつむぎの森に通う薬学部の大学生の方も交えて、精油の吸収、分布、代謝、排泄の4つの側面から精油を用いたケアのあり方を再確認しました。

特に成人・小児緩和領域で精油を用いる私にとって、絶対に必要な知識であるチトクロムP450やバイオアベイラリティ、血液脳関門、血漿タンパク質についての薬学的な理解が深まったことは、本当にありがたいです。

アロマセラピーを取り巻く環境はハードルが低く一般性が高くなりました。手軽に香りを楽しむことができるようになった良い面もたくさんある反面、専門的に学んでおられないと思われる方が、おそらく体内動態について学んだことが一度でもあれば、決して行わないであろう、人体にとって負担の高い使用方法を熱心に伝えておられ大きな力を持ってきていることもあり、危惧をしています。用法用量を守りさえすれば、こどもから高齢者まで汎用性高く、安全にケアに用いることができることを、機会を見つけて発信していきたいと思います。

参考書籍はもちろん、『精油の安全性ガイド第3版』。


泉先生、長時間、ありがとうございました!




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