祈りなき行動は
- はやしひろこ
- 2021年10月17日
- 読了時間: 1分
岡崎まりさんの空海と最澄を描いた傑作『阿吽』の最終章を読み、東寺へ。
今空。
季節が変わる。
大日如来さまと目が合うといつも涙がポロポロ流れる。
マスクでよかったなあ、と思う。
空海は言う。
「祈りなき行動は妄動であり、
行動なき祈りは妄想である」と。
隣に杖をついた高齢の女性が、腰を降ろされ
「なんやろうね、
ここの仏さま見てたら、なんや、
ありがたくなって、泣いてしまうんよ」
と誰に言うでもなく、つぶやかれ、一緒に、手を合わせる。
奈良に向かう空には半円の虹。
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