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日々、成長

執筆者の写真: はやしひろこはやしひろこ

日曜日は、子どもたちの通う小学校の

運動会でした。

おじいちゃんおばあちゃん、わたしの妹も

みんな応援に駆けつけてくれるというので、

前日からお弁当の用意におおわらわ。

おまけに、ビデオカメラが壊れていて、

急遽、閉店間際の家電店に駆け込み、

新しいビデオに大出費・・。


上の子が6年生で、小学校最後の運動会。

ずっと念願だった応援団長になり、

9月にはいってから、毎日応援のために

生きてきた息子です。


応援歌を作るといっては夜中まで

一緒に歌を考えました。

「六甲おろし」や「そら船」や「散歩」

「ポニョのテーマ」などをもじって

1年生もすぐに覚えられる歌詞を創作していきます。

応援のための振り付けも、

家族総出で知恵を絞りました。


毎日3時間の体育では組み体操でみっちり

しごかれ、

放課後は6時近くまで応援の練習をがんばる息子に

母としては、からだが心配で、

つい余計な声をかけてしまい、よく怒らせていました。

団員が集まってくれず、誰にも指示に従ってもらえず

家に帰って悔し涙を流す日が続きました。

ただ、じっと見守るのはつらいですね。


当日は、うす曇の爽やかなお天気。

息子ははっぴを着て、応援団旗を持っての入場行進。

選手宣誓に続いて、応援団長からのエール合戦では

わたしのほうがどきどきしてしまい、

直視できませんでした。

緊張すると、言葉がつまるクセのある息子は

参観などでもいつも言葉が出てこず、

何年も、親子ともさまざまな思いを味わってきました。


真っ先に宣誓の声をあげる息子。

「しろぐみ~がんばるぞ!」とつまることなく

大きな声で叫ぶことができました。

家で練習するところを見たことはなかったけれど、

成長したんだなあ、としみじみ。


各学年の演技の最中は

腰に手をあて、胸をのけぞらせて、

顔をゆがめて大声をだし、

最後には声がでなくなり、

指示ができなくなりもどかしそうに、でもジェスチャーを交えて

必死に応援する姿は、

親ばかですが、かっこよかったな。


組み体操もばっちり決まり、

すべての出し物が終わり、

各組の点数発表が行われました。



なんと!

息子の白組が優勝したのです。

優勝旗を授与されて胸を張って

笑顔満面の息子を見て、じわじわと

あの難産で、仮死状態が長く、助からないかも、と

分娩台の上で言われたことを思い出しました。

呼吸ができず、NICUに入り、

障害が残る可能性を告げられ、落ち込んだ日を

思い出しました。

小さく小さく生まれてきたので、

いろんな面で発達がゆっくりで

随分心配をしてきたことを思い出しました。


息子は息子のペースでゆっくりと

成長しているのです。

当たり前のことですが、

息子はわたしとはまったく違う人格を持ち、

わたしの知らない人生を歩んでいくのだ、と

強く感じました。

何かのご縁で、今生において素晴らしい出会いと

学びをお互いに与えられているのだと。


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