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執筆者の写真はやしひろこ

心とからだを繋ぎ合わせる、自分を知る〜ラヴィングタッチケア基礎講座


爛漫の春。今年は一気に花が咲き、目にも鮮やかな彩のある世界を楽しみました。

皆様はいかがですか?



ヒトという種が直立二足歩行を選び、目や鼻や口や耳などの感覚器をトップに据えることで、私たちは「見る」という機能を大きく発達させてきました。


あまりにも視覚からの情報が多すぎて、私たちは肌に触れたり、触れられたり、匂いを嗅いだり、内側に起こる感覚を見失っていることがあります。


特に、covid19(もうこの書き方も古くなっているのでしょうか)が未知のウイルスとして私たちの生活や行動や思考に深刻な影響をもたらしたこの3年、「ふれる」は積極的に語られなかったかもしれません。


でも、私たちは肌という高性能のセンサーを有する生き物として存在しています。

肌の持つ役割は研究も進み、生理学的な身体内部を守るバリア機能や貯蔵、体温調節のみならず、自己を感じ、他者との境界線となり、感覚器官であり、ホルモンを分泌合成し、受容体としても機能しています。


どんな風に触れられたか

誰に触れられたか

どこに触れられたか

いつ触れられたか

何で触れられたか

触れられた時のあたかさ、冷たさ

触れられた時の感情


<ふれる>への感じ方は、環境や状況、また気持ち、情動の影響を大きく受けます。


ラヴィングタッチケア、という言葉は、はやしが触れるケアを行う中で学んできた、触れる側のあり方を重視した関わりを体系化し<LOVING>で表しています。


お互いの境界線を尊重し、触れ触れられる関係性からヒトという種の持つ可能性を探求する、という大きなテーマに取り組むワークショップは、



「2日間、愛を込めたタッチをシャワーのように浴びたら

わたしたちのこころ、からだ、知覚、認知、感情、世界観、自分への気づき、未来への想いはどうなるのか」


をワークと経験を通して深める実験の場となりました。


ご参加くださったのは、医療や教育、保育、補完療法の専門家の方々。

ラヴィングフィールドを構築し、呼吸に気づき、内側の感覚を高め、お互いに触れ合いました。


柔らかな手が触れると、自然と神経系が調整され、リラックスに導かれます。

触れることでの共感や、暖かさや幸福感を何度も何度も体験し、感覚と思考と理論を繋げていきます。


こんな風に触れられたかったなあ

こんな触れ方があるのだなあ

大切にされているな

宝物のように輝いているな



慈しみのまなざしに心震え、今、この時を共にすることができました。


どの瞬間も美しく、穏やかでした。


ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

またご一緒できますことを楽しみにしています。



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