「アロマセラピーは無力だ」と
最近立て続けに知り合いのアロマセラピストさんたちから
聞かされました。
「無力・・・」
どうして「無力」という言葉にいたったのか。
それぞれの背景はさまざまです。
病に苦しむ方をアロマセラピーでたちどころに
「治す」ことはできません。
精油にいくら薬理作用があってもそれだけで
すべての症状が解決できるわけではありません。
それはどんな名医にもいえることです。
万人を治すことはできません。
ましてや医療従事者ではない民間資格のアロマセラピストは
診断も治療もできません。
「わたしが治すのではなく
自然治癒力が治癒へ導く」と
すぐれたドクターはいいます。
「無力」を出発点として
アロマセラピーにできること、
ホリスティックなかかわりで
こころとからだとスピリットへの
アプローチがもたらす可能性について探求していくために
自己への戒めとしての「無力」感は必要なのかもしれません。
アロマセラピーはそれ自体がホリスティックな
代替療法です。
香りの嗜好は千差万別ですが、精油の組み合わせにより、
無限の可能性が広がります。
優しい植物の香りを用いて、
人と人とがかかわりあい、支えあう。
心をこめてトリートメントを行うと
ときに思いもかけない症状の改善が見られることがあります。
アロマセラピーには「希望」という要素が
欠かせないのです。
全人的に、ありのままを受け入れてもらうことで
人は強くなれるし、
希望を持つことができる。
先日、わたしが世話人をさせていただいている
ホリスティックアロマセラピストネットワークの
オフ会が大阪で行われ、その中で
こころから尊敬している大先輩の
アロマセラピストのAさんが出演している
webテレビを見せてくださいました。
進行がんの患者さんへのアロマセラピーを
題材にしたプログラムです。
このブログを読んでくださっているご縁ある皆様にも
ぜひごらんいただきたいと思い、
Aさんの許可を得て、
ここでご紹介させていただきます。
(このプログラムは5月中の配信になります。
5月以降は見ることができなくなるかもしれませんので
お早めにご覧ください
Aさんは看護師であり、アロマセラピストです。
このプログラムに出演されている高橋さんは
ガンの告知を受けましたが、
手術が不可能といわれ、在宅で治療をされています。
1年半前にアンギオで抗がん剤を注入。
それ以降がんを抑えられているので
主治医もこの効果に驚かれ、
今まで受け持たれた患者さんの中で
10本の指に入るくらいすごいと言われているそうです。
アロマセラピーがもたらす希望。
人とのつながりが生み出す笑顔の力。
アロマセラピーは無力なんかじゃない。
3分ほどの短い番組です。
一人でも多くの方にごらんいただきたいです。
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