オンラインでのフォローアップミーティングが終了し、受講者の皆さまと共に積み重ねた学びの時間に、深い達成感と安堵を感じています。
本講座は全4回にわたり、手と腕へのタッチケアを基礎から体系的に学ぶ内容でした。
タッチケアが初めての方を対象としていたため、タッチケア概論や手と腕の解剖学、触れるケアの基本原則を丁寧に解説し、最終的には大切な方へ寄り添う質の高いケアの実践へと進みました。
この限られた時間の中で、受講者の皆さまが真摯に学びを深め、理解を積み重ねてくださったことに心から敬意を表します。
ミーティングでは、「大切な方への手と腕のタッチケアを実践してみた」という経験を共有する中で、私たちは改めて、身体と心の不可分性、人間の身体が持つ精妙な調整機能、さらには子どもや高齢者への実践から得られる示唆について学ぶことができました。
私たちが触れているのは、単なる皮膚ではなく、そこに宿る心や、言葉では捉えきれない繊細なフィールドであるといえるでしょう。
「優しさは人類が発明した叡智である」と言われます。
タッチケアの本質は、優しさを”まなざし”、“声”、“手のぬくもり”という形で具現化し、人と人との間で分かち合うことにあります。
触れることを味わい、内面で咀嚼し、それを愛のエネルギーとして循環させていく——まさに、この営みこそがタッチケアの本質なのかもしれません。
触れるケアの探求は、今後も進化と深化を続けていくことでしょう。
ご参加いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

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