子育ては「苦楽しい」と誰かが言ってるのを
聞いたとき、
わたしも「そうそう!!」と首をぶんぶん
振って大きくうなずいてしまいました。
子育ては苦しい。
赤ちゃんのときは、おっぱいにおむつ換えに
夜鳴きに、3ヶ月コリックに。
時間的に体力的につらく苦しく
わがままいっぱいに生きてきたわたしは
ほとんどノイローゼ状態になるほど
苦しかった。
本が読みたい!映画が見たい!友達に会いたい!
ひとりでお茶を飲みたい!
誰かのために24時間のすべてを費やすなんて
想像もできなかったわたしが、
パラダイム変換し、一歩大人になりました。
赤ちゃん時代を卒業し、言葉が分かり合えるように
なると、赤ちゃん時代には想像もつかなかったような
ハードルが次から次へと用意されていました。
自分のことなら、なんとか対処できるし耐えられる。
でもそれを側で見守る辛さ、苦しさ。
信じることがこれほど難しく胸が痛いなんて。
自分を試されていると感じることも
しばしばありました。(今も・・)
もちろん、苦しいだけではありません。
喜びや楽しさや、宝石のような輝く瞬間や
充実感。
どんな仕事や遊びでも経験したことのない
深い喜びを感じることができました。
子育ては種を育てることに似ていると感じます。
ある日、突然、何の準備もしていないのに
天から「謎の種」が送られてきました。
どんな色の花を咲かせるのか、
どんな実をつけるのか、
寒さに強いのか、弱いのか、
お水は、光は、何も分かりません。
説明書にはただ一言「愛を込めて育てなさい」
心を込めて手をかけ、お世話をし、
なんとか根がはえて芽が出てきたときのうれしさ。
張り切って水を上げすぎると根腐れしそうになり、
水を控えると枯れかけて、
日当たりが良すぎてもからからに、
あわてて日陰にいれると、つぼみがおちそう。
右往左往し、天に祈り、心を使い、頭を使い、
涙を流し、悩み、一喜一憂しながら
世界にひとつだけの花を咲かせる日を
楽しみにしている・・・。
花を咲かせる日だけが重要なのではなく、
瞬間瞬間そのものが喜びであることを
思い出しながら、
今日もかけがえのない一日が終わります。
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