赤ちゃん、こどもへのタッチケアを指導するなかで、ある時期から多くなってきたのが、自閉スペクトラム症(ASD児)のお子様のご相談でした。
私自身の子育ての中でも、発達に課題のある子どもとの関わりについて学ぶ必要に迫られ、
子どもの発達に関わる大学や研究会や学会にいくつも属して、毎月事例をもとに勉強を続けています。
その一つ、スキナーの提唱した
応用行動分析学に基づいた子どもの行動への介入方法ABAは認定資格を取得し、
来室や訪問などで子どもたち、親御さんへのトレーニングを提供しています。
先日その研究会のシンポジウムが早朝から開催され、
小児科医師による発達障害について、医学的な立場、あるいは療育を提供している小児科の視点から多くを学びました。
特にASD児の睡眠障害への理解、
薬剤の使用方法や
「自閉症は遺伝」という言説の実際、
またABA実践に際してのエビデンスの捉え方やASDにまつわる誤解についても科学的な視点での理解が深まりました。
ABAだけではなく、療育の中で用いられるNET、PECS,PRTのエビデンスも含めたASD児への効果の検証なども、実践の中でわかりやすくお伝えできる内容でした。
もう一つ属している「子どもの発達科学研究所」ですが、
日本生命財団の助成を受け、研究所が開発研究から関わり社会実装化を行っている「かおTV」を
ツールとして用い、子どもの発達と子育て不安の関連についての研究を実施してきましたがようやく形になりました。
私も相談員として関わっています。
「かおTV」は乳幼児期の子どもの社会性発達の状況を客観的に把握することができるシステムです。
乳児検診などで関西でも少しづつ広がってきています。
研究結果の発表を兼ねて、オンラインでのシンポジウムが9月9日に開催されます。
参加費無料で、子どもの発達に関して関心のある方であればどなたでもご参加いただけます。
後日視聴も可能ですので、
ご関心のある方はこちらからお申し込みください。
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