大塚国際美術館のゲルニカと日常の祈りから考える癒し
- はやしひろこ
- 1月13日
- 読了時間: 2分
更新日:1月14日


介護を必要としている母がようやく安心して暮らせる場所が見つかりました。
母のケアに向き合う中で、わたし自身も感情や記憶との折り合いをつけながら、自分自身を整える必要があると実感した一年でした。
少しずつ平穏を取り戻し、ようやく「通常運転」に戻りつつあります。
この経験を通じて、心とからだのつながりについて改めて考える機会を得ました。
触れるケアを専門とするセラピストとして、多くの方々のおからだに触れ、深く学んできましたが、自分の心の領域においては、まだまだ未知の部分が広がっているのだと気付かされました。
そして、その「未知」を受け入れ、新たに知ることが、ケアの大切な第一歩になるのだと実感しています。
家族という閉ざされた空間での経験は、私たちの心とからだに深く影響を与えます。
母の穏やかな日々を支える中で、私の心にも新しい家族とのつながりという光が射し込んできました。
時間とともに折り重なった記憶が、やわらかな光に包まれ、癒されていく感覚を覚えます。
母が穏やかに暮らしていることに安心を得て、新しい家族とともに鳴門の大塚国際美術館を訪れました。
千点を超える世界の名画を陶板で再現した壮大な展示には、前回と同様、圧倒されました。
中でも印象的だったのがピカソの《ゲルニカ》。都市爆撃の悲劇を描いたこの絵の前で、家族と一緒にしばらく休憩しました。
連休で、多くの子どもたちが《ゲルニカ》の前で無邪気に笑い、遊んでいました。
その光景を見て、「日常」の尊さが胸に響きました。
平穏な日々を祈って描かれた絵と、その絵の前で笑い合う子どもたちとのコントラストがとても印象的だったのです。
日常のささやかな時間は、心を満たし、からだにも癒しをもたらします。
大切な人を支え、つながりを感じる触れるケアは、家族や自分自身を優しく包み込む力を持っています。
触れることの癒しと、香りがもたらす安心感が、心とからだのスペースを広げ、人生の新しい扉を開く力になる。
そんなことを、昨夜の満月が照らす海を見て考えました✨鳴門の海は優しいです。
こころとからだのケアルームつむぎの森
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