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執筆者の写真はやしひろこ

レモン精油の香りと研究 KAF研究部

更新日:2023年5月3日


週末は、関西アロマセラピストフォーラム(KAF)主催の

研究部のセミナーが行われました。


今回初めての研究という専門的なセミナーに

どれだけの方が参加してくださるか、

スタッフ一同、どきどきしていましたが、

スタッフも入れると総勢20名の

充実したセミナーになりました。


アロマセラピーについての研究は

少しずつ研究者も増えていますが、

実際の精油の効能についてのデータは

まだまだ臨床的にも少ないといってよいかと思います。

もちろん、成分についての科学的なデータはありますがその成分が果たしてわたしたちの

肉体や意識や感情や動きにどのように働くのか、

ということになると、たぶんに経験的なデータしかまとめられていません。


わたしはアロマセラピーはこころとからだと魂に働きかける

ホリスティックな療法であると考えています。


使用する精油について、どんどんと客観的で

科学的な側面について光があたることも望んでいます。



今回は、3種類の心理評価尺度とヴァイタルチェック、

唾液アミラーゼ、加速度脈派を使用して、

レモン精油の心身への影響について調べました。


私は加速度脈派の担当となり、脈を計ることで、

自律神経のバランスや、精神的肉体的な疲労度などを測定しました。

被験者の脈を測定しながら感じたのは、あたりまえのことなのですが、

脈ひとつでもそれぞれの状態を顕著に表しているということでした。

また面白かったのは、脈の瞬間ごとのぶれを測定しているのですが、

そのぶれが大きいほど、健康ということです。


たとえば、脈拍70の方が2人いるとします。

Aさんは、5分間の計測中、

どの瞬間も「70」「71」「69」といった脈が

計測されます。


Bさんは「63」「82」「70」「60」と

一見ばらばらな脈を計測します。

どちらも、脈拍数としては同じであっても

振幅がまったく違うのがわかるでしょうか。


振幅が大きいということは

この瞬間瞬間に五感がフルにはたらき

さまざまな意識的、無意識的に環境の影響を受け、

からだに表現されていることになるのです。


そしてたとえば糖尿病などで、感覚受容器が

衰えていると、この脈の振幅はほとんどフラットで

外界の刺激にあまり反応していないことを示すのです。


セミナーは1日目は、研究についての

手法やプロトコルの作成手順や、統計用語など

専門的なレクチャーとなり、参加者のみなさんには、心地よい知的刺激になったようです。


2日目は丸一日かけて、研究を行い、参加者が被験者となる経験をしました。

実際に研究する側にたつだけでなく、被験者の体験もすることでより深みのある

研究計画の準備ができるようになるからです。


そして、結果は・・・。


じゃーん、まだすべての解析には時間が

たっぷりかかりそうですが、

研究者である講師の先生によると、とても興味深い結果がでたようです。


この結果については、

5月30日のKAF総会で発表いたします。

どうぞお楽しみに!


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