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マイアミへのタッチセラピー研修の旅

更新日:6月11日


アメリカのマイアミに研修へ出発。


今日も午後遅くまでケアルームで仕事をしていたため、

先ほどようやく荷造りが終わりました。

1週間、日本を離れるということは、

ご飯やごみ出しや、アイロンかけや

子どもの学校関係のことや、

生協や、習い事の送り迎えや

家事、その他さまざまなことをクリアに

していかないといけないんだ、

ということを、実感しています。

そして今回、わたしの家族や

実家や兄弟たちが快く協力してくれたおかげで

ようやくマイアミに出発できることを

本当に感謝しています。

みんな、ありがとう!


今日は家中いたるところ、

スケッチブックの紙を

たくさん貼り付けています。


「いってらっしゃい!」

「ごみの分別の方法」

「洗濯機のせっけんの入れ方」

「ごはんの炊飯器の予約スイッチの入れ方」

まで、あれやこれや・・・。


事前にもう一度読み直そうと考えていた

フィールズ博士の著作は、飛行機で読むことにします。


1月からアメリカ入国の際に義務となったESTAを登録し、

マイアミ大学のタッチリサーチ研究所にメールを送りました。


地図を確認し、空港からホテルのアクセス、ホテルから

マイアミ医科大学Touch Reserch Instituteへのアクセスの確認。


さあ、あとは明日、無事に飛行機が飛び、

機上の人となるだけです。


TRIはマイアミ医科大学に1992年

ティファニー・フィールド博士により設置された

タッチケアの医学的な側面を研究する

タッチの専門機関です。

1986年、アメリカ、マイアミ大学小児科学研究所の

ティファニー・フィールド博士が早期産児(未熟児)の

赤ちゃんにマッサージを行ったところ、

マッサージをしなかった赤ちゃんと比べて、

47%も体重増加が見られ、

6日も退院日が早まったという研究を発表しました。

この研究が触覚の刺激と新生児の発達に関する

画期的な研究となり、

これ以降、フィールド博士は100をはるかに越える

研究を通して、

タッチケアのもたらす効果が

新生児だけに影響を与えるのではなく、

タッチを施すお母さんにも、

またうつのお母さんと子との関係性の改善や

妊産婦へのマッサージの効果、

自閉症児などへのタッチケアの効果など

興味深い研究を行っています。



わたしが今回のアメリカ研修で訪れたのは

マイアミ大学の小児科のTRI研究室での

研修セミナーを受けることが目的。

ここでは、実際にNICUの早期産の子どもたちに

タッチケアマッサージをさせていただきました。

タッチケアは親子が見つめ合い、歌をうたったりお話をしながら

赤ちゃんの肌に少し圧をかけながらマッサージしたり、

撫でたり、手足を曲げ伸ばしするストレッチを行う手技です。


フィールド博士の研究では、これらのタッチケアにより、

赤ちゃんの情緒が安定し、よく眠り、

ストレスホルモンが減少して発育発達にも

よい影響を及ぼすことが証明されています。




わたしが担当したのは双子の男の子と女の子。

出産時900gに満たなかった小さな赤ちゃんが

毎日のタッチケアで2500gまでに大きくなっていました。

ケアユニットから出てベッドで眠る赤ちゃんたちは

どちらも、ネルの肌触りのよい布にぐるぐるに

巻かれています。

手足がからだに接触していると赤ちゃんは安心して

ぐっすり眠ることがわかっているからです。

そして小さな赤ちゃんのお口のサイズにあった

必需品のおしゃぶりが可愛い!


TRIでの研修室でビデオを見たあと、

講師の先生から人形を使って丁寧にマッサージの

方法を学んでから、

わたしたち(今回はわたしも含め4人のセミナー参加者でした)

はNICUに移動していました。


赤ちゃんを包んでいた布をゆっくりと取り、

両手を差し入れて、くるりとうつぶせにします。

そして、少し圧をかけながら

でもゆっくりゆっくり、頭や手や足や腕を

マッサージしていきます。

とても小さな小さな赤ちゃんへのマッサージには

わたしの指2本で、圧を確認し、

心拍数や血圧のモニターを何度も見ながら

行っていきます。


女の子のほうはすでに何回もマッサージを受けているので、

手足を大きく伸びをさせ、

ときおりあくびをしたり、目をぱっちり開けて

わたしたちの顔をじっとみたり、

口元に微笑を浮かべながら

タッチを楽しんでいました。


男の子のほうは今回が初めてのマッサージ。

いつもと違う様子に少しとまどい、

かすかな声で泣く場面もありましたが

タッチの状態に慣れてくると、

あくびをしたり、

目をあけて、周りをよく見ようとしたり、

うとうとと眠りについたり。



2日間の研修でおこなったタッチケアの結果は

体重、体重増加率などすべてモニターされ

研究の1例として分析されることになるのです。



NICUの看護師さんたちはくまのぷーさんの

絵柄のついたカラフルな作業着を着て、

とてもフレンドリー。

講師のジゼルが

「NICUの看護師たちは、本当に本当に

赤ちゃんを愛しているのよ!」

と何気なく、でも誇らしげに言います。

面会にくる両親とも抱き合い、

笑いながら会話をして

緊張をほぐし、

赤ちゃんとの関係性がよくなるように

心を配っています。


その様子に、わたしも長男出産のときの

葛藤がするすると溶きほぐれていきました。









緑いっぱいのマイアミ医科大学です。

テラスがあちこちにあって、

昼寝をしたり、散歩をしている人もたくさん。










今回の研修の講師のジゼル。


研究室の壁や廊下には

子どもや赤ちゃんの写真がいっぱい。

どれも本当に可愛らしい一瞬を捉えています。



最終日、ティファニー博士と一緒に

病院のお庭でランチをしました。

ティファニー先生は小柄できさくで情熱的。

ここで学んだことを日本に持ち帰り、NICUや小さく生まれた子ども達への

タッチセラピーとして広げていきます!

又の再会を約束して、帰りの飛行機に乗りました。


お世話になりました皆様、ありがとうございました。
























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