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執筆者の写真はやしひろこ

タイの里子の手紙

タイの男の子と文通をしています

発展途上国の村に住む子どもの里親をしているのです。


紹介された男の子は、奇しくも!

息子と誕生日が同じでひとつ年上。

サッカーの好きな、笑顔の可愛い少年です。


出稼ぎに出ているお父さんに代わって

家を守り、お母さんのお手伝いをし、

学校の勉強もがんばっているようです。


まだ上の息子が1歳になるかならないかの頃、

わたしは翻訳の勉強をしていました。

いつか、大好きなハーブ医学やアロマセラピーの

勉強をしようと心に秘めつつ、

乳飲み子と一緒にできること、と考え、

翻訳の勉強を始めていました。

偶然、チャイルドからの手紙や年次報告書を翻訳する

フォスタープランのボランティアを紹介されたのが

おつきあいの始まりです。

恵まれすぎている日本とは違い、

世界の多くの国で鉛筆も買えない、両親とはなれて暮らし、

学校に行くことすらままならない子どもたちがたくさんいます。

新聞や本では知っていても、実際に子どもたちが書いた絵や

手紙や写真を見ると、どんな環境にいようと

どの子も幸せに育ってほしい


毎年の年次報告書を読むと、少しずつ村に井戸ができ、

崩れ落ちていた子どもたちの家に壁ができ、

ポリオの予防接種が行われたりと、

一歩ずつですが、暮らしが整えられています。



子どもたちが住みよい場所になりますように・・・



一つの村に井戸ができたからって、世界の不均衡も

戦争も飢餓も貧困もなくならないのですが、

それでも人はせめて自分にできるところから

はじめるしかないのです。

お金を出して、さあ、終わりではない、

長期的な視野にたった助け合いがもっと広がることを

こころから願います。


タイの少年K君は、絵がとても上手で

しょっちゅう、素敵な絵を送ってくれます。

わたしもそのたびに、慣れないタイ語を書き写し、

(本当に読めているのか心配・・)

折り紙を折り、絵手紙に工夫を凝らし、

息子のノートを買うときは一緒にK君へのノートを選びます。


先日、K君が海に寝そべる男の子と女の子の

絵を送ってきてくれました。

山岳地帯の村に住むK君は、どこで海を見たのかなあ、

と想像をめぐらせつつ、

秋の夜長、タイ語に挑戦です。


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