いま、ここから。〜心とからだのセルフケアをもう一度
- はやしひろこ
- 6月11日
- 読了時間: 2分
一年の休業を経て、リスタートしてから9ヶ月が経ちました。
昨年の今頃、私の生活はまさに嵐の中にありました。
介護が必要となった母の度重なる転倒、骨折、入院、リハビリ、転院、そして施設探し。
同時に、自分自身の身体の不調も深刻で、治療の影響で関節が痛み、たった5分歩くだけでも息が切れ、杖をついて歩く日々が続いていました。
あの頃は、下ばかり向いて歩いていました。
母の病院へ面会に行ったあと、次の施設を見学するため家族と歩いていたある日。
身体の痛みと心の疲れが重なり、道の真ん中で泣き崩れてしまいました。
「しんどかったんだなあ…」と、今になってようやく振り返ることができます。
たくさんの医師、ボディケアの専門家、心理士、ケースワーカー、精神保健福祉士、ケアマネージャー、薬剤師の方々に支えていただきながら、なんとか日々を越えてきました。
そして今。
身体の状態は、休業前とほぼ同じくらいまで回復しました。
日常生活や仕事も、支障なくできるようになっています。
けれども人生は、待ってはくれません。
叔父の救急搬送、義母を自宅で預かるという新たな日常が始まり、再び家族で力を合わせる日々が続いています。
そんな今だからこそ、改めて自分のからだと心の声に耳を傾けようと、支えてくださる医師やケアの専門家に、今日は念入りに身体の状態をチェックしてもらいました。
数年前まで「骨密度には自信がある!」と思っていたのですが、治療を始めたことで一瞬にして正常値を下回る現実にも直面しました。
それでも、あきらめない!
からだにやさしい食べ物を選び、丁寧に調理してきた日々の積み重ね。
タッチケアの専門家として、10年、20年先も自分の足で立ち、自分らしく生きるために、今も自分自身のケアに多くの時間とエネルギーを注いでいます。
セルフケアは、何か特別なことをすることではありません。
日々を生き抜くための“日常の祈り”のようなもの。
誰かのためにがんばる私たちだからこそ、まず自分自身を大切にすることが必要だと、身をもって学んだ時間でした。
疲れたら立ち止まり、痛みがあれば泣いてもいいですよね。
ひとりで抱えず、手を差し伸べてくれる人の力を借りることも、大切なケアのひとつです。
いま、少しだけ深呼吸して、自分の心とからだに問いかけてみてください。
「いま、どんな感じ?」
わたしも今日、またひとつ、自分のケアを積み重ねました。
ここから、また始めます。
いま、ここから。

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