ハコミセラピーのワークショップが始まりました。
ハコミセラピーは
サイコセラピーの技法のひとつです。
『ハコミ』といはアメリカのネイティブアメリカン、
ホピ族の言葉で
「あなたは何者か」を意味しています。
ホピ族には、世界の創生に関する神話が
語り継がれています。
15年くらい前、ホピの長老に会いたくてアメリカに行き、
探したけれどとうとう会えず、
日本に帰国した翌日、
神戸の風変わりな居酒屋で、
感動の対面を果たすことができました。
あの慈愛に富んだまなざしや地球を憂えた
優しい声を今も覚えています。
ハコミを一言で説明することは
とても難しく、あえていうならば
「からだを手がかりに無意識とつながる」技法と
いえるかもしれません。
あるいはマインドフルネスをベースにした
ボディサイコセラピーともいえるでしょう。
ハコミセラピーの創始者、ロン・クルツの名前を
初めて聞いたのは15年くらい前。
『からだは語る ボディリーディング入門』という
一冊の本が出会いでした。
当時から、身体志向的なアプローチに
とても興味があったため、手にとった本でした。
期待にたがわず、
身体の構造や姿勢や人相が何を表しているのか、
身体が個人の生活や心理状態や
感情をいかに表し、語っているのか、
についての大切な入門書になりました。
ロン・クルツはサイコセラピストであり、
先日、セラピューティックタッチの講師として
来られたDr.ペパー先生と同じく、
サンフランシスコ州立大学で教鞭をとっていました。
そして、大学で教えるかたわら
ゲシュタルトセラピーを学び、
バイオジェナティックスを学びました。
また、タオイズムと仏教からも大きな影響を受けました。
現在のハコミのワークの源流を流れる
ノンバイオレンスやマインドフルネスの概念には
タオや仏教などの東洋哲学が
とても重要な要素になっています。
ハコミは、心理療法ですが、
徹底的にセラピスト自身に働きかけます。
セラピストがまず、クライアントから輝きを受け取り、
愛を感じ、
自己の魂の成長の実践を主目的にしているのです。
さて、ハコミについてはまた改めて。
前回のハコミワークショップを受けたあとは、
心の奥の一番深いところに
地震が引き起こされ、1ヶ月ほど、
不安定な揺らいだ、なんともいえない感情や
チャイルドの記憶が出てきました。
今回はまた新しいわたしの今まで気づかなかった側面に
出会えることが、怖くもあり、楽しみでもあります。
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